今回より、不定期で書評を始めようと思っています。
今回は1回目です。経営者や、就活生が是非読むべき本を紹介します。
概要
- 題名: 東芝解体 電機メーカーが消える日
- 著者: 大西 康之
- 出版社: 講談社現代新書
- 発売価格: 800円(+税)
最近、東芝・シャープを始めとした大企業である電機メーカーが危うくなっていますね。
この本は、失敗した理由を経営の面などから紹介しています。
<東芝・NEC・シャープ・ソニー・パナソニック・日立製作所・三菱電機・富士通>という8部構成です。
感想
①他国との差を知ることが出来る
中国や韓国で着実と進歩している”ベンチャー企業”。それと対比するように描かれるのは、先進国”Japan”の電機メーカーの危うい経営。
例えば、Huawei・Samsung製のスマホを使っている人が多いと思います。テレビは、EG。
個人輸入をした人は分かると思いますが、日本より安い価格でスペックの高いPCが売られ、選択肢も非常に豊富です。
”人件費が安いんじゃ??”ーそういう一面もありますが、半導体は日本が他国より高い技術力を誇っていました。
高スペックを売りに海外と対抗出来たのでは?-そこには日本特有の考え方も。
何故、Panasonicは松下幸之助の哲学を捨ててしまったのか。時代の変化による考え方の変化が大きいんですよね。
一度大きな差が付くと、後から追いつくことは厳しいです。 数十年続いてきた文化でも、改革をしないと手遅れになってしまいます。
②大手企業の成り立ちがわかる
順調に成長してきた大手電機メーカー。しかし、実際は…国と2つの企業の投資のおかげでここまで大きくなった事・過去に成功理由が分かります。
就活生や若者が読むことで、大まかな成り立ちが分かります。
例えば、東芝。サザエさんの広告でお馴染みですが、主力事業は原発です。
物心ついた頃から大企業しか見ていない自分は、電化製品の会社かな(⌒∇⌒)と思っていました。
③マスコミに放送されていない面がわかる
東芝やシャープ・他の企業を取り巻く本音の様なものがわかります。 マスコミは良し悪しを一つの側面だけで紹介そ、世論を形成しています。
しかし、悪だと思われた事が後から見ると善だった、逆も然りという事があるんですね。
④経営の失敗点が学べる
大企業の繁栄から衰退まで書かれています。そして何故、ライバルに負けたのか…経営陣の考え方・方針が影響を大きく及ぼします。
”過去の偉人から学べ!”といいますよね。過剰すぎる事は良くありません。
最後に
ここまで書いてきましたが、企業の成り立ちや失敗から学べることは沢山あります。違う分野でも言えるでしょう。
島国がGlobal思考を取り入れるのは、他国に負けてはいけないからなんですね。
最後までお読みいただきありがとうございました
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