楽天が第四の携帯電話会社へ
楽天が、携帯電話会社になる可能性があるということを本日示唆されました。
楽天、携帯電話会社
本日(2017.12.14)に楽天はプレスリリースを発表し、総務省に周波数帯の割当を届けるそうである。
周波数帯の割当は2018年3月末に行われるとしており、比較的早く決まることとなる。
割当される周波数帯
今回割当される周波数帯は、1.7GHz帯(20MHz*2)2枠と3.4GHz帯(40MHz)2枠を割り当てます。
1.7GHz帯は元々防衛省の公共用無線局として使用していたものですが、4.5GHz帯への再編によって、
3.4GHz帯は、元々放送事業者用に使われていましたが、5・6・7GHz帯の移行によって、開放されます。
これによって、従来、携帯電話会社が適用を受けていた1.7GHz帯(東名阪のみ)も全国に開放されます。
携帯の対応状況
この周波数帯の開放については、逼迫対策のために割り当てられるものとなり、バンド帯は元来使われてきたものである。
(バンドⅣ(1700GHz))その為、4Gに対応したスマートフォンであれば基本的にそのまま使えます。
楽天の思惑
楽天の思惑としては、自社の経済圏に囲い込むことであろう。楽天は、市場や金融を始め、様々な業種の会社であり、Rポイントカードで、様々な会社の買い物で楽天ポイントが貯まる中、携帯キャリアで、楽天ユーザーが増えることに有るだろう。
店舗を構えると、楽天モバイルに入ろうと思った、普段楽天と関わりのない人に勧誘をしたり、店舗で説明、登録や、楽天市場などの受け取りも出来るようになるかもしれない。
そして、最も大きいのは、MVNOがよくわからない・加入したくない人々の層の拡大にあるのではないか。MVNO→キャリアによって、これまで獲得できなかった層の新規獲得にもつながると思われる。
MNEだから出来ること
従来、格安スマホと言うのは、ドコモなど大手キャリアから借り入れる、MVNOという形で運営している。
その為、例えば家族電話無料であるといったことは現状格安ではできない。また、電話料金もプレフィックスを通じてであれば
半額といったことが出来るが、通常の電話はキャリアに接続され、自社が運営することが出来ない。そして、回線の速度を上げる際、一々増幅料を払っている。今より回線速度を上げやすくなるだろう(最も、初期費用などの投資は大きいが)
ユーザーに与える影響
もし、楽天が業界に新しい風として入った場合、今までの同一価格路線が更に崩れるのでは無いか。
最も、今でもキャンペーンは各社独自のものであるが、更にキャンペーンが各社オリジナルになると考える。
また、維持費を見ても個人客だけでなく、MVNOを3大キャリアより優しい条件で受け入れると見られ、
そうなると、今より速い、であったり、安いと言ったことも見られるようになるかもしれない。
異業者が携帯周波数の割当
過去にも周波数を割当しようとした会社がある。それは、Googleだ。
2007年と、だいぶ前の話になるが、2005年に買収したAndroidが様々なプラットフォームで動くことを見越しての話だ。
結果、Googleは競売では落札することはできなかったが、アメリカの700MHz帯
(現在は4Gとして利用)をどの事業者が作った端末でもつなげる事が出来るようになった。
最も、コレはアメリカでの話だが。
最後に
2018年度にも総務省は、2020年度の5Gの実現のため、3.7GHz帯および4.5GHz帯・28GHz帯を開放するそうです。
通信業界の今後が楽しみです。最後までお読み頂きありがとうございました。
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